
2025.10.30
親族株主の干渉を整理し、後継者主導の体制を確立
株式が親族に分散している場合、後継者の意思決定が阻まれることがあります。本事例では、親族関係を壊さずに権限と株式を整理することで、経営の安定を取り戻しました。
クライアント概要
- 業種:食品加工業
- 所在地:徳島県
- 社員数:25名
- 資本金:1,500万円
- 創業:45年
課題背景
後継者(長男)は社長就任を目前にしていましたが、株式の30%を持つ叔父が経営方針に頻繁に口出し。
幹部も対応に困り、組織の信頼関係が揺らいでいました。
コンサルティング支援内容
親族間の感情的対立を避けるため、まず株主構成を整理した「関係図」を提示し、各人の発言権を明確化。
さらに、第三者を交えた株主会議を設定し、合意形成をファシリテーション。
最終的に一部株式を後継者が買い取り、経営権を一本化するスキームを構築しました。
結果・効果
叔父との関係も修復され、後継者は安心して経営に専念。社員も方針に一貫性を感じ、離職率が改善しました。
ポイント・学び
株主構成の見える化と第三者の介入は、親族間トラブルの最も有効な防止策です。
血縁関係より「ルール」を優先する仕組みが、長期安定につながります。

